iPhoneのバッテリーって交換できるの?あまりに多くの人が知らない日本の実情
iPhone修理の専門家が、iPhone修理の実情やバッテリー交換時の正規非正規店の違いをお伝えします。
iPhoneはバッテリー交換すればまだまだ使用できるのに、有無も言わさず買い替えさせられるお話や、正規非正規両方を比較して、利用するメリットデメリットを詳しく説明します。さらにバッテリー交換で直る、さまざまなトラブル集を記載してます。
いずれも急を要する内容となりますので、大事なこととなります。最後に、バッテリーを長持ちさせる方法を記載してますので、今日から実践しiPhoneのケアを行ってください!是非最後まで見ていただき、参考にしてください。
日本のiPhone修理実情
iPhoneのバッテリーの減りが早い!と感じてるiPhoneユーザーの方は多いと思います。その時ほとんどの方は、購入したお店に連絡して来店されたと思います。そしてこう言われませんでしたか?「このiPhoneはバッテリーはもうダメなので交換か機種変更が必要ですね」と。
その結果、機種変更をして新しいiPhoneを購入しませんでしたか?その後、たまたま当店の前を通ったときに皆さん同じことを言います。「iPhoneのバッテリー交換なんて出きないと思っていた!」「もっと早く知ってれば、新しいiPhoneを買わなくて済んだのに」と。
実は日本中でこういうケースが非常に多いのです。
筆者の今までの修理経験上、iPhoneユーザーの80%以上の方がバッテリーは交換できないものと思っています。本当はiPhoneのバッテリーは消耗品であり、交換できるものなのです。
車はバッテリーが寿命になったときに、車を買い換えるより交換を行うはずです。しかし携帯ショップではバッテリー交換をせず、機種変更しか対応しません。この発想は日本だけではないでしょうか。
バッテリー交換修理について
- バッテリーにストレスを感じている方で、機種変更の際のデータ移行が面倒だ
- 新機種に魅力を感じない、買い換えてまた毎月の支払いが続くのが嫌だ
- iOSがまだサポートしている機種だから使っていきたい
- 格安SIMに乗換えを検討してる
以上のように思っている方はバッテリー交換をすることで、今後も今のiPhoneを使い続けることができます。iPhoneのバッテリー交換は正規店、非正規店で行ってます。それぞれにメリット・デメリットがありますので、あなたに合った方を選んでください。
正規店の場合
正規店とはAppleストア及び、Apple公認の正規プロバイダーのことを言います。カメラのキタムラ、ビックカメラなどがそれにあたります。正規店は以下のような特徴があります。
- Apple製品限定保証又は AppleCare+に入っていれば修理代は無料です
- 部品はApple純正バッテリーを使用します
- バッテリー残量が80%を下回ると交換できます(81%以上は交換不可)
- 事前予約が必要です。予約しても在庫が無い場合は交換不可となる場合もあります
- 修理前には必ず初期化されてしまいます。事前のバックアップは必須です
参考:正規店の料金表はこちらをご覧ください
結構制約が多く、バッテリー以外にiPhoneに不具合があると受け付けてくれない場合もあります。
非正規店の場合
非正規店とはAppleの認証を得ていないすべての修理店のことを言います。非正規店は全国に約1600店ほどあります。正規店は以下のような特徴があります。
- Apple製品限定保証又は AppleCare+に入っていても修理代は有料です
- 部品は純正品と性能は同等の、互換品バッテリーを使用します
- 店舗ごとに違いますが、一般的にはバッテリー容量が85%を下回ると交換時期です
- 一般的には事前予約は必要ない店舗が多いです
- 修理前に初期化はしませんが、念のためのバックアップはご自身の判断です
純正品にこだわる方は正規店に行くべきですが、初期化されるのが嫌、バックアップするのが面倒、予約がなかなかとれないという方は非正規店での交換をおすすめします。
バッテリー交換で直せるトラブル
今までの解説は、あくまでiPhoneが正常稼働している場合の話ですが、以下のようなトラブル時にもバッテリー交換をすることで直る場合があります。
リンゴループ
リンゴループとは、iPhoneのシステムの不具合かハードウェアの故障が原因で正常起動できなくなり、リンゴマークが表示されたままになるトラブルです。リンゴループになる原因の一つに、バッテリーの経年劣化が考えられます。劣化したバッテリーは基板へ十分な電力を送れなくなり、基板は正常起動できず故障することがあります。こうなる前に早めの交換が必要です。
シャットダウン
バッテリー残量がまだあったのに、突然シャットダウンすることがあります。シャットダウンする原因の一つに、バッテリーの不具合が原因で、基板への電力供給がうまくできない場合に起きることもあります。基板の発熱も起こりやすいです。基盤が故障すると高額な修理代がかかるので、3年以上交換していない方は早めのバッテリー交換が必要です。
画面のブラックアウト
バッテリー容量の限界まで使用してしまうと、充電マークすら出ない場合があります。基板故障の可能性もありますが、バッテリー交換で直る場合もあります。このままiPhoneを放っておくと、基板に電流が行き届かなくなり自然死してしまいますので、これも早めの交換が必要です。
バッテリー膨張
飛行機に乗ったことによる気圧の変化や、寒暖差の激しい場所に行く、衝撃や過充電などによってバッテリーが膨張することがあります。膨張が進むとiPhoneの筐体内部の部品が損傷し、バッテリー交換以外の修理料金がかかる可能性があります。さらにバッテリーの膨張が進むと破裂し発火することもありますのでこの場合は一刻も早い交換が必要です。
水没
水没したiPhoneはその時は大丈夫でも、時間が経ってから故障する可能性があります。水分が残っている状態で電源を入れてしまうことでバッテリーのコネクタがショートしてしまうことがあります。その場合はバッテリー交換が必要です。他の部品も故障している可能性がありますので、このケースも一刻も早い修理が必要です。
以上、バッテリーに関連する色々なトラブルがありますが、バッテリーが原因なのか他の部分が原因なのかを早く診断してもらうことが必要です。診断後、バッテリー交換のみでiPhoneが直るなら数千円で済みますので、大事なデータが無くならずにiPhoneを使い続けることができます。
iPhoneリペアサービスでは急なトラブルの復旧サービスを行っております。詳しくはこちらまで
バッテリーの劣化度合いの調べ方
バッテリー交換が必要かどうかを自分で調べる方法があります。通常は2年ぐらいが交換時期ですが、同じ使用年数でも使い方によって劣化の度合いも変わります。使用していて、減りが早いなと思う方は自分でバッテリーの状態をチェックしてください。
方法は、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」を開いて「最大容量」を見てください。新品時は100%です。正規店では容量80%以下でバッテリー交換修理を行いますが、当店を含めた一般修理店はだいたい85%を下回るとバッテリー交換をすすめるところが多いです。
ただし、通話以外にメールとLINEくらいしか使ってない方で、2〜3年経ってもバッテリー容量が90%以上あるのにバッテリーの持ちが悪いという方は、数値上は問題無くても経年劣化ですので交換した方がいい場合もあります。
バッテリーを長持ちさせるコツ
バッテリーには寿命があります。iPhoneの場合は機種にもよりますが、大体2~3年です。日頃の使い方しだいで寿命を延ばすことができます。また使い方を変えることで今までよりバッテリーの減りを遅くさせることもできます。
iOSの更新
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を行います。最新のiOSに更新(Wi-Fi環境下もしくはitunes)するとバッテリー状態が改善されることがありますので、普段から更新は行うべきです。長期間更新を行わないと、Wi-Fi環境下ではできなくなりitunesのみでの更新となりますので気をつけてください。
低電力モード
「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオンにします。バッテリーが80%以下の場合はこのモードとなり、バックグラウンド更新やダウンロードなど電力を使うことを抑えられます。
Appのバックグラウンド更新
「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をオフ(もしくはWi-Fi)にします。バッテリーが80%以上ある場合、バックグラウンドでアプリの更新が行われます。所持しているアプリが多ければ多いほどその更新は頻繁になりますのでWi-Fi環境下でiPhoneを特に使わないときに実行しましょう。
位置情報サービス
「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」の中で必要なものと必要でないものを分けて許可、許可しない、使用中のみに許可のどれかにします。おすすめは使用中のみ許可ですが、某ゲームでは位置情報が必須となるので常に許可にしていますのでバッテリー消費量は多くなります。
自動ダウンロード
「設定」→「App Store」→「自動ダウンロード」をオフにします。自宅などのWi-Fi環境下でしかも充電もできる場合にのみ行いましょう。移動中などにオンにしていると、あっという間にバッテリーが減ってしまいます。
適温での使用
iPhoneは15度~25度までの最適温度での使用を予想して作られております。冬の室外でずっと放置したり、直射の当たる車内でカーナビ代わりに使ったりすると、バッテリーに負担がかかり故障の原因になります。
バッテリー交換についてはPhoneについては修理実績10,000件を超える修理のプロ達が在籍しているiPhoneリペアサービスまでご依頼ください。診断から、お見積もり、修理時間までお客様がご納得いただける内容で提供させていただいております。修理内容によっては安心の3ヶ月保証や半額保証などもございます。そして宅配修理や関東圏での出張修理も行っておりますので、お客様のニーズに合わせた修理対応ができます。ご連絡おまちしております。
まとめ
iPhoneが日本にやってきて14年。いまだにiPhoneの調子が悪いと、故障したかもという理由で買い替えという流れが続いています。その中でバッテリー交換で直るケースが多々あったはずです。
そういう筆者も、iPhone4からiPhoneデビューをして、6sまではiPhoneを2年に一度買い替えておりました。今考えると新機能に飛びつき、まだまだ使えるiPhoneを使い捨てしていたと反省しています。
交換時期を逃して放っておくと、内部データの消失や、iPhone自体の故障につながることも今回の記事で理解出来たと思います。バッテリーを長持ちさせるコツを利用して、iPhoneを末永く使ってもらえるとiPhone修理の専門家としては嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
修理やお見積り、相談がございましたらお気軽に当店までご連絡ください。
iPhoneリペアサービス関内セルテ店
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